「駐車場」に憑りつかれた男 | 『どこもかしこも駐車場』森山直太朗

僕は言葉をなくした。「駐車場・・・?」

「えっ?」

もう一度、題名を見返す。「森山直太朗・・・どこもかしこも駐車場」

なんだこれは・・・。

そして曲を聴いてみる。

別れ話の帰り道 悲しくなんてなかったよ
フラれた方は僕なのに 泣いていたのは君の方

どこもかしこも駐車場だね どこもかしこも駐車場だよ
どこもかしこも駐車場だわ どこもかしこも駐車場だぜ
どこもかしこも駐車場 こんなになくてもいいのにさ

引用:森山直太朗『どこもかしこも駐車場』

「えっ?」

なんだこれは・・・。

※キーワード「駐車場」曲内検索結果16件

目次

目次
  1. 考えようによっては恐ろしい
  2. 生まれた星を間違えた?
  3. 「WOW~~~~~!!」って言いたいの



考えようによっては恐ろしい

僕は初めて聴いた。「駐車場」というワードが登場する曲を。ものすごくレアではないだろうか。

しかも、レアな上に「駐車場」が16回も登場するのだ。

もはやご利益すらありそうだ。

しかし、何だろう。冒頭の彼氏が振られるシーン。

「ん?何で彼女泣いてるの?あー、にしても駐車場多いなー、多いわ本当、駐車場。ちくしょー。」という感じ。

ふと、頭の中を何かがよぎった。

『サイコパステスト』

それはいくつかの質問で、サイコパス度をはかるというもの。

こんな問題。

「あなたはマンションの一室にいます。すると、向かいのマンションで殺人が行われているのを目撃してしまいました。あなたに気づいた犯人はこちらを指さして何か言っています。犯人は何と言っていますか?」

一般的な回答は、「次はお前だ!」

サイコパス的な回答は、「自分がいる階数を数えている」

「一階、二階、三階、四階・・・・・・駐車場、駐車場、駐車場、駐車場・・・・・・・だぜ~~~

ゾクッ!

※サイコパステストの科学的根拠は明確ではないそうです

生まれた星を間違えた?

何だかんだ申し上げたが、本当のところどんな曲だろう?

ものすご~く深~い意味が込められているように聴こえる。

そして、意味なんて何もないようにも聴こえる。

困ったことに、初めて聴いたときからこの曲の虜になってしまったのだ。

駅前はやたら騒がしく 野球帰りの子供たち

プードルが変な服着てる 本屋に寄って帰ろうか

引用:森山直太朗『どこもかしこも駐車場』

明日は朝からアルバイト 夜の予定は特にない

引用:森山直太朗『どこもかしこも駐車場』

そろそろ火星に帰りたい

引用:森山直太朗『どこもかしこも駐車場』

歌詞からは、自分は相変わらずだな。何となく周りとしっくりこないな。自分はみんなと何かが違うのかな?生まれた星を間違えちゃったかな?

という印象を受けた。

そして、その思いを「駐車場だね、駐車場だよ、駐車場だわ、駐車場だぜ」と高ぶらせていき、極めつけは・・・

「「WOW~~~~~!!」」

である。

「WOW~~~~~!!」って言いたいの

実はこの歌、以前にKinKi KidsのTV番組でも取り上げられていた。

堂本剛さんは、歌い始めるとずっと、「WOW~~~~~!!」を言いたくて仕方なくなると力説していた。

共感。ものすごく。

これを読んでくれた方。試しに歌ってみてください。絶対に言いたくなるから。

そして、堂本光一さんは、自分の考えを展開していた。これは地球文明の遅れをせせら笑う、火星人視点の歌なのではないかと。

それを聞いた森山直太朗さんはニヤニヤしながら一言。

「すごい深読み」と。

おそらく、こうやってみんな、ああでもない、こうでもないとファンタージを膨らませて欲しい。それが作者の狙いではないかな。

森山直太朗さんのそういうスタンスは本当に素敵だ。

作品名『どこもかしこも駐車場』
作詞森山直太朗,御徒町凧
作曲森山直太朗,御徒町凧
収録アルバム『大傑作撰』(2016年,ユニバーサルミュージック)
『自由の限界』(2013年,ユニバーサルミュージック)



関連記事

  1. おんがく畑

    誰ひとり取りこぼさない | 『うんこ』森山直太朗

    僕は言葉をなくした。「うんこ・・・?」「えっ?」もう…

PAGE TOP